4/11 半熟卵のカルボナーラ

 LW(@lw_ru)のサイゼリヤブログと彼の提案に触発されて、改めてブログを開設しました。基本的にはTwitterの延長・字数制限無い版みたいに運用すると思います。あまりちゃんと説明しようと思うと書けなくなるのでこの辺で、サイゼなので基本悪口です。

 この作品がうまくいっていない理由は明らかで、それは『SKET DANCE』後期の濃い内輪ノリをいきなり掘り下げられてない大量のキャラでやり始めたから。でも読んできて徐々に読めるようにはなってきた。

 この作者のすごいところはギャグ、というより「お笑い」の技術だと思うんだけど、シリアスパートへの伏線もゲノム監視社会的なのがあってこの巻は期待させる。とはいえ「お笑い」のなかでシリアスを表現することをしてこなかったし、シリアスパートそのものが当たり外れ外れ外れあるので、まぁ。(でも「スイッチ・オフ」、「OGRESS」、「スイッチ・オン」はよい。)

 開幕前に順位予想を公表し損ねたのだけれど、借金2の現段階でも1位広島2位横浜の予想は変わりません。濱口が期待できるということ以外に計算外の事態はなにも起こってないので。

 現在勝ちパターン級のリリーフが6枚もいるわけだけれども、逆によい投手を重要な場面で起用するという分業制の利点が無駄になってる(貧打で接戦が多いのでそこまでではないけど)ので、須田かタナケンを温存再調整した方がよいと思うんだけど、これは外野の意見なんだろうな。もし信頼できるのが砂田とパットンだと見極められていれば貯金2でもおかしくなかったんだけど。

 たぶん横浜の話題が多くなるので、スタンスを明確にしておくと、基本的に倉本にはあまり期待してなくて白崎に期待しています。守備指標は急激に改善することが少ないこと、両者のフィジカル面からです。三遊二どこでもいいので、白崎が覚醒して定着できるかにかかってると思います。

  • 千葉雅也『勉強の哲学』について

 エゴサ避けはチキンだと思ってるんだけど、されるとわかってて書くのも無理なので。面前では悪口言えない。

 さて、おそらくツイ消しされてしまって確認できないのだけれど、浅田が、同意する、とだけ感想を告げたというエピソードは示唆的で、つまりはそれと同様に、私にとってはこの本の内容はほぼすべてがわかっていることではあった(p. 200以降のことをしようとしないのでお前は研究者不適格なのだとかそういう話はあるが)むろん、五年間かけて言語化しつつ体得してきたコードをこんなに世俗化しないでよという感情が湧くというのもあるが。だから必然的に、私が着目するのは内容ではなくて千葉の扇動の技術ということになる。

 たしかに現代思想から遠い読者がこの本をちゃんと読めればわれわれの土俵にぐっと近づくことができるので、そういう意味ではもちろんぜひ読んでほしい本ではある。ただ、おそらくこの本は相対的には簡単でも、絶対的にはそれほど簡単ではない。素朴な直観からはきわめて受け入れがたいローティ的言語論と、国語科教育・外国語教育の現場からその困難さが容易に想像できるテクスト内在的な読みとが、鶏と卵の関係にある二枚の壁としてまず立ちはだかる。経験上、これを理解させるのは一朝一夕でできることではない。そして、逆にこれができないとこの本をちゃんと読めないという、また鶏と卵の関係。「自己啓発」のノリで読み通して「勉強しよう!」となるだけになってしまう(これが問題なのだ!)。

 ここから、環境から勉強によって一人だけ浮いて専門家ギルドに身を投じていくことが期待されている読者と、この本でマスに対して環境のコードを緩めようと扇動する千葉さんの非対称性があって、内容を読んで「勉強しよう!」となるフォロワーではなく、身振りをみて「扇動しよう!」となる対等者でないとさぁ、とか、支離滅裂になってきたので、ここで切断して寝ます。でも敢えて投稿はします。サイゼで口に出しちゃったから。

 こういうことをいうとお前は変身しないのかみたいな話になってくるとも想定されるのですが、変身と主体の分裂の問題というのは私のなかでもしっくりきていない大問題なので、それはまたの機会に。

 なにに言い訳しているのかわからないけど、(面識ないけど)千葉さんは私が最も関心と好意を寄せている同時代の哲学者だということは、RTとふぁぼの頻度をみればわかることだと思います。