4/23 シャルトリューズ・トニック

  • ネタバレについて

 むかしの自分はそれなりにネタバレには神経質になっていたのだけれど、おそらく作品の鑑賞の仕方が根本的に変わってしまっているので、いまではほとんど気にしなくなりました。さすがに推理小説の犯人をバラされるとかそういうレヴェルのは勘弁だけど、これも古典的作品ならどうでもいいしそうもいってられない(そもそも古典推理小説を面白いとほとんど思わないし)。『咲 -Saki-』とその関連作品なんかは、必ずフラゲのバレ見てから雑誌買ってるし。

 ここでネタバレ配慮ってものをすることはほとんど考えに無いんだけど、逆に作品をみてなくてもわかるように書くための努力もあまりするつもりはないので、結果いつものわかる人はわかる文章になることが多いんじゃないでしょうか。それにかかわる言葉が鑑賞中に頭にこびりついてしまうのが嫌、っていう最大限の神経症の人への配慮はしないということです(気持ちはわかるよ)。

  • 『貴族探偵』#01

 以下ネタバレ注意?

 

 

 麻耶雄嵩の『貴族探偵』シリーズのドラマ化ということで、麻耶雄嵩が原作の時点でこれは絶対におもしろい。『貴族探偵』の原作そのものは読んだことないけど。というかそもそも麻耶雄嵩作品は『翼ある闇』しか読んだことないけど、でもこれは絶対におもしろい。

 最近このバイヤールギャグを多用してしまうのだけれども、これは伝わってるのかしら。文春にRTされたやつとか。こっちはボケてるんだから笑ってくれていいんですよ、もちろん本気でいってるのだけれども、すこしは笑ってくれないと、あたかもそれが当たり前だったかのようになってしまうから。嘲笑しようとする対象に扮する、あの下品なのとは一緒にしないでほしいけど、ツッコみ待ちだから。

 っていうことをエンドロールまで観るとわかるんじゃないでしょうか。爆笑しながら観る作品です、でも馬鹿にするものではない。

 

 ていうか、放送時にみんな口を揃えていってたけど、『翼ある闇』を読むべきなんですよ。読むべき作品。諸岡卓真の評論とセットで。この話なんかしたことあるような気がするかと思ったら『マージナリア』の第四号ですでに紹介してましたね。ダールグレンラジオに呼ばれるきっかけになったやつ。このドラマも冒頭から謎=わからないこと投げまくりだし。あと「銘探偵システム」、これが問題になる。『貴族探偵』もその線で分析できるような作品になりそうな予感。

 あと依子がよかった。今回だけのゲストだったとしたらすこし残念かも。

 指摘するまでもないけど、04わかってる人のデザインですよねー。

 考案者に献本みたいな感じで1セットこないかなあ、なんなら詠唱者の位置に《ミラ》を描き足した特別仕様で。(一応、まさか読まれてないと思って言ってるから!)